ペット業界へ入った理由

小さい頃から、犬(プードル・柴犬・シーズー)、セキセイインコ、金魚・鯉、リスなど、常にどうぶつたちに囲まれて育ってきました。成人して独立してからは、フェレット、ラット、現在は3頭の大きさも性格もバラエティに富んだ(笑)小・中・大型犬と一緒に生活しています。

小型犬は都内の公園で捨てられていて家族になった子、中型犬と大型犬は保護犬でそれぞれの背景をもった子たちです。

一時期住んだ北カリフォルニアで「ペットの保護シェルター」という存在を知りました。

ペットを飼うと決めるとペットショップではなくシェルターで引き取ることが普通だと知り、大変衝撃を受けました。

公園に捨てられていた犬との出会い

それから数年後、公園に捨てられていたパピヨンに出会いました。

何処で生まれてどのように育ってきたのか全く分からない子でした。

外に出ることを極端に怖がり、首輪をすると体が強張り動けなくなる子でした。

私はその子を懐に入れて、

「外は怖くないよ。いつも一緒だよ。」

と話しかけながら散歩を続け、今では散歩が大好きな子になりました。

(推定16才で今もとても元気にしてくれています)

この出会いは、この子から与えられたギフトなんだと感じて、私には何が出来るのだろう、と自然に考えるようになりました。

今までの仕事のこと

私自身は、美しいものが好き、人と接することが好き、で15年以上デザイン会社の直営店や

イギリスのマーガレットハウエルというブランドで接客業に就いていました。

同時に通信講座でペットに関する勉強をはじめました。

たまたま求人で見つけた『老犬ホーム』

聞きなれない職種でしたが、写真で見た老犬たちの無垢な可愛らしさが印象的で、

現場を実際に見たい、という好奇心もあり、すぐに応募をしました。

ただ、今までペット業界とは無縁の職歴。年齢も若くなく、他で応募した所には「ペット業界での経験がないと難しい」と

断られてばかりでました。

老犬ホームに面接に行った時に、

「ペットを扱う仕事は、飼い主様と接する仕事で接客業であると思っている。色んな世界を見てきて社会人として成熟した人にこの職に就いてほしい。」という方針のオーナーのもと、老犬ホームの店長として経験を積むことになりました。

老犬ホームの店長として

老犬さんたちは日々体調が変わります。一見すれば変化がなくても持病のある子の体調の変化をひち早く察知すること。そのことを飼い主様へ迅速にわかりやすくお伝えすることもとても大切にしていました。

お預かりしているワンちゃんが1日でも健やかに過ごせるように、どの子の変化も見逃したくない!と

いつも強い思いでお世話をしていました。

そんな毎日でしたが、たくさんの個性溢れる老犬さんたちとの毎日は喜びと笑顔に溢れていました。

それだけではない現実。老犬さんたちを見送ることも店長としての使命でしたが、

そこには愛らしいその子たちのお顔だけが思い出として今でも鮮やかに蘇ってきます。

公園に捨てられていた我が子がくれたギフトに応えることが少しでもできていたらいいな、と思います。

そして、これからも大切なペットさんたちとの愛に溢れる生活のサポーターとしてあり続けたいな、

ということ、それが私の想いです。

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